軒先部材の解体が終わりました。
これで全ての材料が見えるようになったので
材料調査に入ります。
材料調査とは主に
・材料寸法
・継手、仕口等の取り付き状況
・破損状況
・痕跡などの時代判別
を調査します。
今回は化粧裏板を例として、破損状況調査の説明を致します。
一見似たように見える二つの板
上は取り外したままの状態。
下は清掃をしたものです。
上の板を軽くなでてみると
表面が崩れてしまいます。
一度全ての材料を清掃し、
残った部分がどういった状態になっているか
と調査します。
調査の後、各材料に○×△の印をつけ
修理をされる大工さんと修理方法の相談を行います。
今回は
表面が6mm以上落ちているもの
大きな割れや穴が空き、更なる腐食が進みそうなもの
を取替とし、その他の材料は
清掃の後、修理を行って再取付すること
としました。
コメントをお書きください
ないきしろう (火曜日, 27 5月 2014 07:39)
調査の手法が良く解かりますね、続きもお願いしまし。
楽しみにしていますよ。
hideyukimatsukawa (水曜日, 28 5月 2014 11:12)
内記さま
ありがとうございます。今後も随時追加していきます