5月中は、既存材料の調査が中心でしたが、6月に入り本格的に修理を行っております。
軒先材料の原寸大模型
1/1スケールで作ることにより、細部の納まりがわかります。
既存では、軒付とよばれる薄板の表面が腐って軒先が潰れていました。
今回は、100年先を見越して重なる部分の幅を大きくとり表面が多少腐っても材料が持つようにしました。
軒先重なり幅を大きく取ることにより
水が隙間に入っていく、毛細管現象が予想されます。
模型に実際に水をかけて、内部への染み込み具合を確認します。
垂木の上に取り付く
茅負、裏甲、軒付の状況
軒反りも建築当時の反りに修正しました。
隅部分の納まり
化粧隅木(画面中央の古い材料)に乗っているのが
新しい茅負です。
隅の継手は、当初と同じ工法で取り付けています。
軒付の取付
このように、一枚一枚を釘で固定していきます。
中央部分で12段。隅部で15段という作業。
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