金沢市指定有形文化財 専長寺本堂修理工事
平成26年5月~8月
修理後 全景
修理後 軒付隅部
修理前 軒付隅部
建物概要
名称 専長寺本堂・庫裏・鐘楼
構造形式:正面九間、側面九間
寄棟造桟瓦葺き、平入り
正面向拝付き、下屋付
建築年代:寛政9(1797)年
現状 軒先
建物は金沢市の海岸部にあり、化粧垂木・茅負・裏甲・軒付等の軒先部材が長年の潮風による腐食によって大きく傷んでいました。
今回の工事では、傷みの大きい化粧垂木までを解体し修理・取替を行いました。工事の際は解体材全てに番付を取り付け、修理を行うと共に痕跡等の調査を行いました。
調査例
化粧裏板の時代判別 緑着色部分が当初材厚板
化粧裏板の破損・取替判別 赤着色部分を取替、緑着色部は修理再使用
痕跡調査
茅負上面に江戸期に書かれた通り番付の墨書が見つかったことにより、建築当時の建物の寸法が正確に判明しました。